こんばんは、光です。
ずいぶん更新するのが遅くなってしまいましたが、下書き中だった記事をここで投稿しておきます。
以前にも書きましたが、あの世の世界の描写については、霊能者によってそれぞれ微妙な違いがあります。
大まかには共通しているところがあるんですが、細かいところで違いがあります。
霊界の界層についての呼び名もそれぞれに違いがあります。
江原啓之氏や雲黒斎さんなどが使っているあの世の界層の呼び名は、下層から言うと幽現界・幽界(通称サマーランド)・霊界・神界となります。これはスピリチュアリズムでの正式な分類になっているようです。
それ以外にも高橋信次氏はもっと細かく、魂のレベルによって四次元幽界、五次元霊界、六次元神界、七次元菩薩界、八次元如来界、九次元宇宙界に分かれていると説いていました。
『宗教情報センター』にそれぞれの霊能者・霊界研究家の霊界観の比較表が掲載されていたので、ここに抜粋して転載しておきます。
死後の世界は、天界・地獄・精霊界の3つの世界に大別できる。
天界は天国と霊国の2つに分けられ、それぞれ3つの国に分かれている。地獄も3つの国がある。
まず精霊となって精霊界に入る。精霊となった後、霊界に入って永遠の生を送る霊となる。
現世で物欲にまみれて霊的な事柄に開眼しなかった精霊は、類が集まるのと同じように自分の希望に沿って地獄へ行く。
どの霊界に入るかは、生前の報酬や罰としてではなく、生前の霊的な内心が霊界のどの世界に対応するかによって決まる。
霊の生活の目的は、霊的人格の完成である。
◆丹波哲郎
霊界は7層で、1〜2層が地獄界、3〜5層が霊国、6〜7層が天国で、6層が天界層、7層が天上界。
魂は白光体に包まれ、約50日後に精霊界へ。
精霊界では死んだ近親者に再会できる。
精霊界→三途の川→霊界と進む。
最期の審判はないが、天国(天界層)と地獄もある。
愛に満ちた心の人は天国へ、利己的な心の持ち主は地獄へと自ら進んでいく。
平均120〜130年で転生。
霊界の記憶は消滅する。
人間界は魂が修業する場。人生の目的は魂を作り上げること。
神が命じた修業期間を勝手に短縮した自殺者に霊界は厳しい。
◆宜保愛子
魂は肉体から抜けて15分ほどで三途の川を渡り、49日を過ぎる頃までは先達の霊(現世で身近だった人、家族などの霊)に導かれて霊界を歩き、その後は一人で旅する。
霊界は基本的に一人で、会いたい人にも会えず、会えても楽しくない。
最期の審判はないが、徳を積んだ人は天国への道を歩める。
地獄とは暗い道を歩き続けること。
天国の道は軽やか。
霊界とは輪廻転生に向かって修業し、歩き続ける場所。
平均50〜100年で転生する。
霊界の記憶は消滅する。
人間は人間、動物は動物に生まれ変わる。
人間としてこの世に生まれてこそ幸せ。
天国への近道を通るには①自殺しない②現世に未練を残さない、など。
生きている人が供養すると霊の歩みが軽くなる。
死後49日経つと守護霊になれる。
真剣な合掌が守護霊を呼ぶ。
自殺者がこの世に戻るのは難しい。
◆江原啓之
死後の世界は幽現界、幽界、霊界、神界の4つに分かれる。
魂が肉体から離れると幽現界に行く。
先に死んだ家族にも会える。
約49日間のあと幽界→霊界へと進み、最終的には魂の故郷である、古い魂が溶け合っている類魂に帰結する。
やがて類魂の一部を分霊して、再生する。
死後の世界には階層があり、生前の行いによって分けられ、人のために心を砕いた人は高い境地、我欲に生きた人は低い境地に入る。
転生したとき、霊界の記憶を捨てる。
魂は、修行の場を選んで再生する。
目的は神(愛の力)への帰結を目指すため。
誰にでも守護霊がいて、死後の世界でも見守る。
自殺は学びを途中放棄すること、苦しみは死後のほうが重くなる。
現世に未練、執着があると幽霊になる。
◆矢作直樹
先に死んだ人とは再会できる。
霊魂は不滅。神(摂=大いなる力)と霊魂は不離の存在。
良心とは摂理の声。人生の目的のひとつは、利他行為をすること。
天皇は、国民のために祈り、死者の魂を鎮める。
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このように比較して見てみると、宜保愛子さん以外はあの世が霊本来の世界で、魂の故郷という考え方で共通しているようです。
高橋信次氏もあの世が実在界で、この世は仮の世界の現象界という表現をしていました。
宜保愛子さんだけは、あの世は基本的に1人であるとか、会いたい人にも会えないとか、この世に生まれてこそ幸せとか、あの世よりもこの世の方が本来の世界のような表現をしていましたね。
死後四十九日で守護霊になれるというのは、「え、そんな簡単に守護霊になれるのかな?」とも思ってしまいますが。
丹波哲郎氏も、宜保愛子さんの霊視能力は高く評価していたようですが、あの世についてはあまり詳しくないというようなことを言ってましたね。
これだけそれぞれに違いがあると誰の言ってることが本当なのかと思ってしまいますが、スピリチュアル思想の場合(他の宗教関係の場合でもそうですが)、1つの思想をそれだけが正しいと固定的に考えない方がいいようです。
基本的には細部までこだわって考えるより、大まかな捉え方をしていた方が間違いがないように思います。
霊能者もその霊能力が100%正確というわけではないようですから、それを絶対視しない方がよさそうです。
私はあの世が存在するということは100%信じてますが、細かい表現などについては、それを絶対視しないようにしています。
本当にその通りかどうかわからないからです。
細かいことにこだわり過ぎるとかえって真実が見えなくなるからです。