スピリチュアルを考察するブログ

スピリチュアルについてさまざまに考察してゆくブログです。なお、コメントへの返信が遅れることがありますが、ご容赦くださいませ。

介護を振り返る

こんにちは、光です。

今振り返ると、一昨年は母の体調が一気に悪化していった年でした。
それまで敷布団の上に座ることができていたのが、
起き上がることができなくなり、
寝たきり状態に。

目まいもひどくなり救急搬送で入院。
その後も、入院はしませんでしたが
目まいや腹痛と吐き気で救急搬送。

その数日後から飲み物を誤嚥してむせるようになり、
飲み物を飲ませる時は誤嚥しにくいように
ゼリーのようにとろみをつけて飲ませるようにしました。

特に最初の誤嚥でのむせ方はひどくて、
あの時ばかりはもうだめかと思ったほどで、
私はうろ覚えの腹部突き上げ法(この呼名は後で知りました)で、
母の背後から胴体に両腕を回して上にこするように上下しましたが、
何しろうろ覚えなので正確な処置の仕方ではないためなかなか治まらず、
もう母はこのまま窒息死してしまうんじゃないかと焦りました。
それでも必死になって続けているうちにやっと母の呼吸が落ちついていった時は、
自分が生き返ったような気分でした。

その直後、ネットで誤嚥した時の救命法(背部叩打法と腹部突き上げ法)を真剣に覚え、
その後、何度か母が誤嚥した時は、背部叩打法でなんとかことなきを得るようになりました。

また、母が寝たきりになってから
オムツの取り替え時の汚物処理をするようになり、
初めは慣れてないので大変でしたが、
そのうち慣れてきて
手際よくできるようになりました。

本当に大変だったのはその後、
認知症が更にひどくなっていってからです。

その頃から、
「ここは本当の自分の家じゃない。本当の自分の家に連れて行け」とか
「隣のオヤジがうちに入ってきて物を盗んでいってるから警察に通報しろ」などと
わけの分からないことを言い出すようになり、
特に夜中や明け方頃に大きな声でそういうことを言って騒ぐようになったんです。

私は力づくで静かにさせるようなことはしたくなかったので、
演技でとぼけることにし、
「ああ、眠くなってきた、眠い、眠い」と言って
母が寝ているそばにわざと倒れて
「眠い、眠い」と言いながらそのまま眠ったフリをしていました。

その時、母は「うまいこと言うねえ」と、
私が演技をしているのが分かっているような言い方をして、
その後も大きな声で騒いでましたが、
もう明け方近くで実際眠かったので
そのまま眠ったフリを続けました。
そうするうちに母もいつの間にか眠ってしまっているのです。

そういうことが1週間から2周間に1度くらいの割合で起きていて、
特に最初の時は、はじめ、どうしたら母を落ち着かせたらいいのか分からず、
思わず心のなかで「おい守護霊!俺に心中させたいのか!」と叫んでいました。

もちろん私はスピリチュアル思想を学んできたので、
実際に心中する気持ちはありませんでしたが、
それでもあの時は母の人格の変わりように絶望感を抱いてました。
ネットで認知症の家族を介護してる人の体験が書かれてあるのを読んだ中に、
「母が壊れていくのが悲しい」という一文がありましたが、
私の母もまさにその通りで、
今までの人格が壊れていく感じでした。

そんな中でも、社会福祉協議会のケアマネージャーの方や
訪問介護介護士の方々には助けられました。

母が目まいや腹痛などで救急搬送された直後に
訪問介護を受けるようになり、
1週間に1度、介護を受けるようにしていたのです。

母は他人から介護されるのが嫌だったようで、
「息子がやってくれるから、もういいですよ」などと、
毎回そんなことを言ってましたが、
介護士の方々は嫌な顔もしないで親切に介護してくれました。

髪や足を洗ってもらい、爪も切ってもらい、体も拭いてもらい、
1週間に1度ですが、私も助かってました。

母の認知症がひどくなってから、
介護施設に入れることを真剣に考えたこともありましたが、
やはり自分で介護することにしました。

時々、介護施設で職員が、
入所している老人を虐待したというニュースを見ることがあり、
母をそういう目に合わせたくないので、
自分で介護を続けることにしたのです。
今思えばそれで良かったと思ってます。

子供の頃は私が1番反抗期がひどく、
特に母にはイライラした気持ちでやつ当りして
母を悲しませていました。
2人の弟には反抗期らしい反抗期はなかったように思います。

また、親元を離れてからも、
悪質商法に騙されて一文なしになるなど、
親に心配もかけてしまい、
親に助けられてきました。
これも私が一番親に心配をかけ助けられているのです。

なので、弟たちではなく、私が母を介護するべきだったと思っています。
もちろん、母への気配り心配りが足りなかったという後悔の念はありますが、
それでも私が母を介護できて良かったと思ってます。

このブログにも書いてますが、
私は子供の頃、母にひどく叱られたのを苦にして
自殺しかけたことがありましたが、
あの時、自殺しなくて良かったと心の底から思います。

自殺しなかったのは自分のためでもありますが、
何よりも、自殺しなかったから母の介護ができたのです。
あの時、自殺していたら母を介護することもできなかったわけです。
そういう点でも、自殺しなくて良かったと思っています。