母は生前、霊感が強く、何回か心霊体験をしていましたが、
そこで今回は、まだ当ブログに書いてなかった話を書いておきます。
もう15年以上前の話ですが、それまで父の遺骨を納めていた納骨堂が閉鎖されることになり、
新しい納骨堂を決めるため、弟が運転する車で私と母も一緒に、
2時間くらい離れた場所にある寺院に出かけたことがありました(結局そこの納骨堂には決めませんでした)。
その帰りに、母方の実家の納骨堂がある寺院に参拝に行くことになり、
その前に、供え物を買うために近くのスーパーマーケットに寄りました。
その時の時刻は夕方5時〜6時頃で、冬なのですでに薄暗くなっていました。
私と弟で供え物の菓子を買っている間に、母は店のトイレに行ったのですが、
そこで母が変な幽霊みたいな女性に遭遇したというのです。
女子トイレは個室が2つあり、2つとも人が入っていて使用中だったので、
母は個室の前の所で待つ事にしたそうです。
個室前で待っている人は母の後ろにあと2人いたそうですが、
そのうちの1人、列の最後に並んでいて、出入り口に近い壁の隅に立っている女性が変だったというのです。
その日は寒い日だったのに、その女性は夏物の薄いシャツを着ていて、
髪は縮れた毛が長く伸びていて、水に濡れたような状態だったそうです。
そして俯向き加減に壁の方を半分向いて立っていて、髪を片手で掻き上げていたそうです。
その様子に不気味さを感じた母は気味悪さを紛らわそうと、
わざと大きな声で「ああ、今日は人がいっぱいだ」とか言うと、
その女性は髪を掻き上げながら、横から、チラッチラッと盗み見るような感じで母の方を見たそうなのですが、
その時見た顔は、真っ白で無表情で、
全く生気のない死人のような顔だったというのです。
その時、1つの個室から人が出て行ったので、
母は空いた個室に入り、用を足して個室から出ると
もうその気味悪い女性はいなかったそうです。
その時は、母が個室に入っている間に、不気味な女性はもう1つの個室に入ったのだろうと思ったそうなんですが、
母が洗面台で手を洗っている時、もう1つの個室から出てきた人は母のすぐ後ろに並んでいた人で、
さっきの不気味な女性ではなかったそうなんです。
その時は他に並んで待っている人はいなかったそうです。
という事は、その気味悪い女性は、生きている人間ならば、
用も足さずに出ていったか、消えたのなら幽霊だったという事になります。
その後、スーパーで買った供え物を持って寺院の納骨堂に行ったんですが、
納骨堂には他に人はいなくて、そこで参拝を済ませて帰ろうとしている時、
母が、出入り口に近いところに女性が立っているというのです。
私も弟もそのあたりを見ましたが私たちの他には誰もいないのです。
後で知ったのですが、スピリチュアルでは、
夕方以後には墓や納骨堂には行ってはいけないのだそうで、
参拝に行くなら夕方までの明るい時間に行くべきだといっています。
夕方以後の暗い時間帯に行くと、低級霊が活発に動きだすから、
取り憑かれたりする危険があるそうなのですが、
夕方薄暗くなって納骨堂に行ったので、
霊感の強い母に霊が見えたのかも知れないですね。
その後、帰り道の途中で割烹料亭に寄って夕食を食べたのですが、
そこでも母は幽霊らしきものに遭遇しています。
夕食中か夕食後に母はトイレに行ったのですが、
母がトイレから出て廊下を歩きだしたら、向こう側から仲居さんらしき女性が歩いてきたというのです。
その仲居さんは品の良さそうな中年の女性で、
盆に湯飲み茶碗を1つだけ乗せてしずしずと歩いてきたそうです。
そして、母とすれ違った後、トイレの方に行ったのだそうです。
母は食事の場所に戻る前にトイレの方をしばらく見ていたそうですが、
その女性は出てこなかったというのです。
その仲居さんらしき女性も幽霊だったのか?
第一、盆に湯飲み茶碗を乗せてトイレに入っていくというのも変です。
霊だと断定はできないですが、霊だったのかも知れないです。
私と弟にはまったくわかりませんでしたが、その日の母は幽霊らしきものをいくつも見たようなんです。
母は最初に行った寺院の納骨堂から霊がついてきたのかもしれないと言ってましたが、
そうかもしれないですね。