以前の記事にも書きましたが、私はスピリチュアル思想を知る前に
「引き寄せの法則」に傾倒していたことがありました。
書店でたまたま見つけた『信念の魔術』(ブリストル・著)という本を買って読んだのが最初で、
その後、『信念をつらぬく』(スイートランド・著)、『願望をゼッタイかなえる信念の魔術』(謝世輝・著)と続けて読んでいき、
その後もナポレオン・ヒル、ジョセフ・マーフィー、ノーマン・ピールなどの著作も読んでいったものです。
当時は「成功哲学」とか「信念の法則」「ポジティブ・シンキング」「積極思考」などと呼ばれていて、
もう少し後にそのような思想を「ニューソート思想」というのだと知りました。
引き寄せの法則とは自分の願望を実現するための方法論であり、
「プラス想念」「前向き思考」で、
自分の願望を、それが実現しているかのように思い描いて、
すでに願望が成就したかのように現在進行形や過去形で念じ続けていると
それが潜在意識に刻みつけられて願望を実現させることができるというものです。
私はその考え方に斬新さを覚えて本に書いてあるとおりに実践していましたが、
なかなか願望が叶うことがなく、
やがてあきらめてしまったものです。
別にニューソート思想の本に書いてあることが嘘だとかインチキだとは思いませんでしたが、
同じ方法を実践しても誰もがその通りになるというわけではないのだろうと思ってしまったわけです。
そして、その後、スピリチュアル思想を知るようになったのですが、
そこでスピリチュアル思想とニューソート思想には似通っている考え方があるということも知りました。
ニューソート思想の引き寄せの法則では「ポジティブな思考によって良いことが起き、
ネガティブな思考によって悪いことが起きる」とし、
「宇宙の万物は波動を放っており、似た波動を放つもの同士が引き合う」と言っている点が
スピリチュアル思想と共通するところだからです。
ただ、それでも当時は、スピリチュアル思想とニューソート思想とは別物だと思っていました。
スピリチュアル思想、特に高橋信次氏などの思想では、釈迦の教えを基にして、
現世的な事物への執着から離れることを強調していたので、
この世の富や成功の実現を目指すニューソート思想は現世の事物への執着を強めるものであり、
スピリチュアル思想に反する思想だと考えたからです。
それが、その後、テレビ番組で江原啓之氏が「願望を叶えたいなら、
自分の願望を叶えた姿をビジュアル化した方が、願望が早く実現する」と言っているのを見て、
ニューソート思想で言ってることと同じだなと思ったわけです。
その後、インターネットのスピリチュアル系サイトで「引き寄せの法則」という考え方を知り、
理論や方法論が同じだということを知ったわけです。
つまり、ニューソート思想で言っている願望実現の法則は、
スピリチュアル思想が説いている法則と同じものだと言えるわけです。
ただ違うのは、ニューソート思想は中には例外もありますが、
ほとんどの場合、この世での物質的な願望実現や成功を説いていて、
あの世のことは入っていないということであり、
それに対して、スピリチュアル思想はこの世だけでなくあの世や来世以降までも視野に入れているという点です。
考えてみれば、この世で願望実現することは悪いことではなく、
この世で富を得ることも別に悪いことではないわけなので、
自分が現世的な物質的成功を目指しても構わないわけです。
高橋信次氏も高電工業という電子機器の設計製造会社の経営で成功しているので、
その点から見ても現世で成功することは別に悪いことではないと言えます。
悪いのはあくどい方法で富を得ようとしたり
必要以上に富や名声などを追い求めることであり、
それがスピリチュアルでいう執着になってしまうからです。
(付記するなら、高橋信次氏の場合は、会社経営で成功した後、
利益追求型の生き方を指導霊に叱咤されてからは、
会社経営よりも神理布教のための講演活動に重点を置いていったということです)
願望実現を目指して積極思考やプラス想念などを行なっていても、
実現できる人やなかなか実現できない人がいるのは、
ひとつには、江原氏が言っていた、念が強いかどうかということもあると思いますし、
また、ニューソート思想では説かれてませんが、
スピリチュアルでいう過去世からのカルマなども絡んでいるので、
念じていることがストレートに反映されないのだと思います。
ニューソート思想では単純に、前向き思考をしていけば願望は実現すると
簡単に言ってますが、実際はスピリチュアルで言っているように、
カルマなどのさまざまな条件が絡んでいるので、
簡単に願望が実現できないこともあるということだと思います。