かつて日本でもインドの聖者と言われているサイババが話題になっていたことがありました。
日本では理学博士・医学博士の青山圭秀という人が著書で紹介していて、
テレビ番組でも取り上げていました。
私も青山氏の著書を読み、「本物の聖者なのかもしれない」と、
まだ完全に信じていたわけではなかったんですが
半分以上は信じていたものでした。
日本では特にサイババの超能力への関心が高かったようで、
不治の病を治すという奇跡や、中でも聖灰(ヴィブーティー)・指輪・時計・ネックレス・腕輪などを手の中から出現させるという物質化現象が注目されていました。
しかし、しばらくして、物質化現象は手品だという批判や、
青少年に性的虐待をしているという批判がヨーロッパで起こり、
日本でもテレビ番組で、サイババが手品の手法で物品を手の中から取り出しているかのような映像を放送していました。
参考⇒「あれ、何か取りましたよ」“奇跡”の人サイババの“奇術”を暴いたTVスタッフの証言 | 文春オンライン
私はそれを見て、「本物の超能力者じゃなかったのか」と落胆してしまい、
サイババへの関心がなくなってしまったものです。
その後は日本ではサイババについては報道されることもなくなり、
私もすっかり忘れてしまっていました。
なので、サイババが2011年に亡くなっていたということもつい最近まで知りませんでした。
それがこの前、ふとサイババのことを思い出し、
改めてネットで調べてみました。
そこで思ったのは、サイババについては奇跡や超能力の面にばかり目がいってしまいがちですが、サイババの真価はそういう特殊能力ではなく、
無料の学校や病院を建てたり水道設備を整えるなど、
積極的に社会福祉への奉仕活動を行なって社会に、
中でも貧民のために貢献したということにあるということです。
特に新興宗教団体に多いんですが、著名人と対談したりして
偉大な宗教指導者というポーズを見せているだけで、
実態は、信者に多額の献金を強要したり、
信者を教団のために奴隷のようにこき使うといったことを行なっている宗教家が多い中、
貧しい人々には金銭を要求していなかったということで、
単にポーズだけではなく、実際に社会の福祉に貢献していたということです。
また、それ以外にも、サイババを再認識するのにこの記事は特に参考になると思います。⇒
サイババは9.11を予言していた! 公表されない「サイババの予言文書」 (2015年5月17日) - エキサイトニュース
奇跡や超能力については個人的には真実なのかどうかは、
私には結論は出せませんが、
社会のために貢献したという面では聖者といってもいいのではないかと思っています。