報道番組ではまだまだ旧・統一教会の話題が続いてますが、
そもそも宗教団体を真理だと勘違いするから、
ニセモノ宗教団体に騙されることになるわけです。
信仰と宗教の違いについて、
美輪明宏さんは次のように言っています。
「宗教と信仰は違う。
宗教と信仰を同じように考えている人が多いが、
実は違うものである。
信仰とは、自分を神の段階にまで高めてゆく作業の事を言う。
人生の中で、喜怒哀楽を味わって、憎んだり恨んだり、
それを反省して軌道修正していく。
そしてだんだんと憎しみを昇華していって、
円満な人格に作り上げていく作業。
つまり自分自身を「師と仰ぐだけの人格を持っている人間である」
というように高めていく作業。
それが信仰である。
その神様と人間との間に立って、
それにはこういう方法も、こういう拝み方もある、
こういうグッズも売っている、という問屋みたいな、
流通機構の役目をしているのが宗教。
だから宗教とは企業である。
企業の中には優良企業もあれば、インチキ企業もある。
それを見分けなければいけない。
宗教は企業であるから、そのような企業である宗教を神聖なものだとか、
尊いものだと思う方が間違っている。
神聖でも神秘的なものでもなく、ただの企業でしかない」
美輪さんが言っているように、
信仰とはスピリチュアル思想による真理そのもので、
宗教の方は、この世の人間が運営している企業に過ぎないものであり、
真理そのものではないから、
あまり神聖視すべきものではないのです。
旧・統一教会にしても、その他の世間からカルトと呼ばれている
問題を起こしているような宗教団体はインチキ企業だと言えるでしょう。
美輪さん自身は日蓮宗の信者だそうですが、
それでも日蓮宗を絶対視してはいないようです。
宗祖の日蓮は「四箇格言」で他宗派を過激に批判攻撃していましたが、
今の日蓮宗は宗祖の過激な思想がなくなり穏やかな宗教になっているようです。
だから、美輪さんは日蓮宗を真理そのものではないが優良企業だと認めているのでしょう。
ただ、その日蓮宗から派生した一部の宗派の中には過激な所もあり、
そこから更に分派した新興宗教には、
世間からカルト視されて嫌われているものもあります。
それらの団体も美輪さんの言う「インチキ企業」になるでしょう。
また、美輪さんは前世や過去世では
キリスト教徒として生きた人生だったそうですが、
そのキリスト教についても著書の中で批判をしていますね。
イエス・キリストから続いている正統的な宗教といっても、
キリスト教もまたこの世の人間が運営している企業に過ぎないものなので、
間違ってしまうこともあるということなのでしょう。
いずれにしても、宗教は真理そのものではないので、
絶対必要というものではないと言えます。