前回の続きです。
高橋信次氏の著書を初めて読んだ頃、
高橋氏はまだ存命中だと思っていたんですが、
しばらくして同じく図書館で高橋氏の長女・高橋佳子氏の著書
『真創世紀』三部作(地獄編・天上編・黙示編)を読んで、
そこで初めて高橋信次氏がずい分前に亡くなっていることを知ったのです。
実は最初、高橋信次氏の著書を読んで感銘を受けた時、
高橋氏が設立したGLAに入ろうかと思ったりしてたんですが、
近くにGLAに関する施設など何もなく、
どうしようかと思っていたところで、
高橋信次氏がすでに亡くなっているのを知り、
その時は慌てて入る気持ちも失せてしまったんです。
しかしそれでもそのうち機会があれば入会しようかなと思っていたんですが、
それから数年後、新聞に載っていた新宗教を解説している新刊書の広告を見て、
それにGLAのことも書かれていたので、さっそく書店で注文して読んでみたんですが、
その中で、高橋信次氏没後のGLAについても書かれてあったのですが、
そこでGLAが高橋氏が亡くなった直後いくつもの宗派に分裂してしまったということを知ったのです。
高橋信次氏の長女・佳子氏が2代目主宰者になったのですが、
その途端、自身を大天使ミカエルとして個人崇拝によるメシア信仰になってしまったそうで、それに反発した幹部や会員が離れていき、
それぞれに新しい宗派を作って別れていったというのです。
長女が2代目教祖としてそのまま順調に会は運営されていたのかと思ってたら、
大きな波乱が起きていたんですね。
何しろ当時はインターネットのない時代だったので、
高橋信次氏やGLAに関することはテレビでも新聞などでも報道されないので調べることもできず、何も分からない状態だったので、その本を読んで驚いたものです。
後から思えば慌てて入会しなくて良かったなとも思ったわけなんですが、
ただ、近頃の高橋佳子氏の著書を読んでみると、
昔の個人崇拝によるメシア信仰らしきものはなくなってましたね。
ただ、高橋信次氏の思想をそのまま説いているわけではなく、
独自の理論を構築されているようです。
それでもその土台には高橋信次氏が説いていた人間の本質としての心のあり方というものがあるようですね。
実際に入ってみないと分からないとは言えますが、
著書などから見ると、今はまともな教団になっているのではないかという印象を受けました。
ただ、もう今の私は特に宗教団体に入ろうという気持ちはないです。
丹波哲郎氏があの世に宗教はないと言い、
美輪明宏氏が「信仰は心の鍛錬、宗教は企業」と言われていたように、
宗教は人間によって運営されているものであり、
本当に正しい宗教はこの世にはないと私は思っているので、
極力特定の宗教には入らないようにしてるからです。
結局、この世に本当に正しい宗教はないので、
高橋信次氏が設立したGLAも高橋氏没後分裂してしまったのでしょう。